徳島県でマダニ感染症の飼い犬から飼い主に感染

引用の出典元:www.niid.go.jp

徳島県で、マダニ感染症が飼い犬からヒトに感染したことが世界で初めて確認されました。

徳島県在住の40代の男性は、2017年6月初旬に飼い犬が体調不良を起こしたことから動物病院を受診。

検査の結果、6月下旬にマダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」にかかっていることが判明しました。

男性は6月中旬に自身の体調不良も感じたため医療機関を受診しました。その検査結果が判ったのは2017年9月下旬でした。

飼い主の男性は、飼い犬のケアを通じて「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」にかかっていることが判明したのです。

マダニ感染症にかかった飼い犬の唾液が、飼い主の目の粘膜などに触れて感染したものとみられています。

現在は、飼い犬も男性も無事に回復しています。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは

引用の出典元:www.niid.go.jp

徳島県では、2017年6月中旬に発熱や下痢の症状で医療機関に入院した80代の女性が「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」により7月上旬に死亡しています。

この80代の女性がペットを飼っていたかどうかは明らかではありませんが、マダニに咬まれた痕もなく、どのように感染したのかは不明のままです。

国立感染症研究所によると、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、2013年に国内で初めて患者が確認されたとのこと。

また、大変恐ろしいのはヒトからヒトへの感染も確認されていることです。



<引用>SFTSウイルス(SFTSV)に感染すると6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの症例で認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。

検査所見上は白血球減少、血小 板減少、AST・ALT・LDHの血清逸脱酵素の上昇が多くの症例で認められ、血清フェリチンの上昇や骨髄での血球貪食像も認められることがある。致死率は6.3~30%と報告されている。

感染経路はマダニ(フタトゲチマダニなど)を介したものが中心だが、血液等の患者体液との接触により人から人への感染も報告されている。

治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンはない。


<引用元>重症熱性血小板減少症候群(SFTS)|国立感染症研究所ホームページ


引用の出典元:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)|国立感染症研究所ホームページ

2017年9月27日までにSFTS症例の届出がなされた地域は西日本に集中しており、最も多いのが宮崎県の48件、次いで高知県と鹿児島県の28件、山口県の27件と続き、徳島県は22件でした。

すでにSFTS症例の届出があった地域には、SFTSウィルスを保有するマダニが多く生息していることを示唆しています。

東日本以北は今のところ届出はありませんが、温暖化や多くの人や物の移動が行われていることから注意が必要です。




引用の出典元:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)|国立感染症研究所ホームページ

この死亡数の中に、犬や猫などのペットから感染して死亡してしまった人も含まれる可能性は否定できません。

各種マダニの媒介による感染症の症状や特徴

引用の出典元:www.niid.go.jp

マダニは1種類ではなく、マダニ科に属するマダニ類全般を指します。

マダニ感染症にかかると、以下のような症状が現れますが、ごく一般的な病気と似た症状も多いため、受診し損ねることがあるので注意してください。

【マダニ感染症の症状】

  • 関節や筋肉の痛み
  • 発熱や悪寒
  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 下痢や腹痛
  • 皮下出血
  • リンパ節膨張
  • 髄膜炎
  • 心筋炎



【マダニ感染症と特徴】

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS):フタトゲチマダニなどが媒介。人獣共通感染症(ズーノーシス)※1)。
  • 回帰熱:シュルツェマダニが媒介。中地方以北、北海道や長野県に生息が確認。
  • ダニ媒介性脳炎:各種のマダニが媒介。
  • 日本紅斑熱:各種のマダニやツツガムシが媒介。
  • ライム病:各種のマダニが媒介。中部地方以北に多く、北海道では平地や高地、長野県の高地にも生息。人獣共通感染症。
  • バベシア症:シュルツェマダニやヤマトマダニが媒介。西日本、特に山口県に多いが青森県でも発症。人獣共通感染症。



※1)人獣共通感染症(ズーノーシス)とは、ペット感染症とも呼ばれ「動物からヒトへの感染」の可能性がある疾患のこと。

体調不良のペットと過剰に触れ合わない

徳島県で起きた犬→ヒトへの感染事例を受けて厚生労働省は、体調不良のペットと過剰な触れ合いを控えるよう、呼び掛けています。

飼い犬が体調不良を起こした際はまずはマダニ感染症を疑い、よだれや目やになどにも直接触らず、必ず動物病院に連れて行きましょう。

愛犬と一緒に眠る人も多いかと思いますが、マダニには細心の注意を払ってください。

感染症を発症した届出がない地域にお住いの方も油断は大敵です。北海道を始め、日本中にマダニは生息しており、山奥だけでなく身近な公園にもいます。

なんらかのきっかけでSFTSウィルスを保有するマダニが全国に広がることも考えられるので、十分なマダニ対策をして愛犬との暮らしを楽しみましょう。

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Tsunayoshi ひまわり
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