パピーミルで産まれたゴールデンレトリバー

引用の出典元:www.boredpanda.com

カナダの悪質なパピーミル=子犬繁殖工場(※1)から、一匹のゴールデンレトリバーが引き取られました。おそらくカナダの保護団体によって摘発されたか、ブリーダーとして経営が立ち行かなくなり崩壊したのでしょう。

今の飼い主であるジョアンさんは、2歳~3歳と思われるゴールデンレトリバーに「スマイリー」と名前を付けました。

引き取られたときのスマイリーは、眼球がなく瞼はへこんでいました。ボロボロになった母犬から産まれたのかもしれません。さらには、劣悪な環境下で育っていたため、目は感染症に罹り痛みが生じていたのです。

ジョアンさんの周囲の人からは安楽死させたほうが、、という声がありましたが、彼女はスマイリーと共に歩んでいくことを決意しました。

獣医と相談した結果、これ以上目に病気が発生しないようにと、瞼を縫い付ける手術が施されました。引き取った当初は怯えていたスマイリーですが、ジョアンさんからの深い愛情を受けて、どんどん明るい性格へと変わっていきました。

(※1)パピーミルとは、営利目的による犬の繁殖を劣悪な環境下で行う悪質なブリーダーを指します。母犬の健康に配慮することなくゲージに入れっぱなしで何度も出産をさせるため、健康状態も悪いことが多いのです。

パピーミルで生まれた子犬はすぐに母犬から離されてしまうので、社会性が育たずに問題行動を起こしやすい傾向にあり、飼い主から捨てられて保健所で殺処分されるという、悲しい結果を招くことがあるといわれています。

盲目の犬スマイリー、セラピー犬になる!

引用の出典元:www.boredpanda.com

スマイリーは光を感じることも飼い主さんの顔を見ることもできませんが、決して心の光は失っていませんでした。ジョアンさんは、スマイリーの能力を見て「セラピー犬」になれるのでは、と明るい未来を描き始めます。

セラピー犬は、高齢者や障害を持つ人たちの心や体のリハビリを目的に、癒し的存在として活動します。いつも明るく穏やかで優しいスマイリーにはぴったりの仕事です。

ひどい環境に産まれ落ちて人間を怖がっていたスマイリーでしたが、ジョアンさんの手助けによってセラピー犬としての第二の犬生が始まったのです。

笑顔を失った人にも喜びを届けたセラピー犬

引用の出典元:www.boredpanda.com

現在10歳になったスマイリーは、カナダの公認セラピー犬としてあちこちの施設で活躍しています。精神的・肉体的に重度の障害を抱えて施設で過ごしている入居者に、スマイリーはそっと寄り添います。

それまで施設のスタッフにすら笑顔を見せなかった入居者が、スマイリーのなんとも可愛らしい様子に笑顔を見せるようになりました。

重い障害がある彼らにも、ちゃんと感情があることを、スマイリーがスタッフに証明してくれたのです。

なかなかじっとしていることが難しい自閉症を患っている少年も、スマイリーがそばにいるときは30分近くも絵本に集中できるようになりました。

スマイリーがそこにいるだけで、みんなの心にさんさんと光が差し込むのです。悲しい過去がスマイリーにパワーを与えてくれているのかもしれません。

スマイリーが私たちに教えてくれたこと

スマイリーは自らの不運を悲観することはなく、いつも明るく尻尾を振って周りの人々を和ませています。飼い主のジョアンさんは、スマイリーは「今」をしっかりと生きているのだ、といいます。

スマイリーがパピーミルから助け出されなければ、きっと病気で死んでしまっていたことでしょう。一度は安楽死の危機にさらされたスマイリーは、周囲の人々に身をもって命の尊さを伝えてくれています。

スマイリーは、障害を抱えて心が固くなっている人に対しても、差別することなんかありません。ジョアンさんに付けてもらった素敵な名前のとおり、誰に対してもいつも笑顔で接して、勇気と希望を与え続けているのですね。

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