グシャっと押しつぶされた顔の子犬

引用の出典元:www.thedodo.com

アメリカ、オハイオ州のシェルターに、迷子になっていた生後4カ月のオスの子犬が運び込まれました。

可哀想なことに、子犬の顔はまるでボールが潰れたかのようにグシャっと押し潰されており、顎を開くことはおろか舌を出すことさえできませんでした。

シェルターの獣医による検査から、頭と顎の右側に重度の変形が起きて顔が潰れてしまったことが判ります。

獣医たちは、なんらかの動物に咬まれたことによる感染症が原因で顔が変形したと考え、抗生物質と鎮痛剤を処方し様子をみることに。

しかし、当初は腫れが治まっっていくように見えたものの、体が成長するにつれ顔の歪みはますます酷くなり、顎の開きが改善されることはありませんでした。

そして保護から2カ月後。上手に食事を摂ることができない子犬に対して、これ以上の苦しみを与えるべきではないと、安楽死させる決定が下されました。

顔が歪んだ本当の理由が恐ろしい

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命の期限が定められてしまった子犬でしたが、獣医たちはどうしても諦めきれず、最先端医療で多くの命を救う「グレート・レークス・クリニック」に意見を求めることにします。

専門家チームたちによって頭蓋骨のレントゲンやCTスキャンが行なわれた結果、子犬の身に起きていた衝撃的な事実が判明しました。

子犬の頭蓋骨と右上顎には重大な骨折があり、右目を支える骨は砕かれていたのです。さらに顎の骨の周りには巨大な瘢痕組織がありました。

そのせいで顎の成長が妨げられ、口を開けるのがより困難になっていたことも判ります。さらに、顔の歪みの原因は動物に咬まれたのではなく、人為的に殴打されたことまで結論付けられました。

意見を聞いたシェルターの獣医師は、安楽死リストから子犬の名前を外せないことを悟ります。

この世に生を受けてからの4カ月間に、どれほど恐ろしい経験をしたのでしょうか…。

偶然の出会いが子犬の安楽死を回避

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「グレート・レークス・クリニック」で眼科学のインターンとして働き始めていたダニエル・ボイド医師。彼女は専門家チームから子犬を診察するよう頼まれます。

1つしか機能していない愛らしい目で見上げられたとき、ダニエル医師は懸命に生きようとしている子犬に強く心を動かされました。

その日、彼女は子犬を車に乗せて家に連れて帰り、ともに眠ることにします。恥ずかしがり屋で優しい心を持つ子犬は、すぐに腕の中で眠りにつきました。

しかし、明日は安楽死の決行日です。ダニエル医師は「これが誰かの腕の中で眠る最後の夜なのね」と思うと、眠ることができなかったと言います。

そして、腕の中で丸まった愛らしい子犬を安楽死させることはできないと決意したのです。

「私はそう決意した瞬間、これまで"ザール"という名前だった子犬に、"スクウィッシュ"という新しい名前を授けました」

度重なる手術にも負けない強い犬に

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ダニエル医師の強い決意に反対する人は誰もいませんでした。グレート・レークス・クリニックの獣医たちは、生まれ変わったスクウィッシュのために顎の手術を行います。

さらに2カ月後、再び顎が開きにくくなったため、顎や目の骨、歯の手術などが施されました。

これほど辛い状況下でもスクウィッシュは決して負けず、いつも明るく振る舞ってくれたことだけが救いでした。

顔の歪み自体を修正することはできませんでしたが、今では口でテニスボールを咥えることができるようになりました。

さらに、カリカリのドッグフードも食べられるようになり、大好きなダニエル医師と一緒に出勤し、マスコット的存在になっているそうです。

たくさんの不自由を抱えながらも、明るく生きるスクウィッシュの成長が楽しみです。

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