ペットの病気を理由に2日間仕事を休む

引用の出典元:www.photo-ac.com

イタリア・ローマの大学教員の女性は、愛犬の病気を理由に2日間仕事を休みました。

その後、女性は正当な理由の元で休まざるを得なかったとして、「傷病手当金」の支払いを求める裁判を起こします。

その理由こそが「愛犬を面倒看るため」だったのです。日本では、そんなことを言いだすほうがどうかしている、と思われそうな話です。

教員女性の愛犬は手術を受ける必要があり、大学側に2日間の休暇を申請していました。しかし、大学側はそれを拒否していたと言います。

教員女性の訴訟を後押ししたのは、ヨーロッパ最大級と言われる動物愛護団体『イタリア反生体解剖連盟(LAV)』の弁護団でした。

イタリア裁判所の判事は女性の主張を認め、"重大な家族に関する個人的な理由"に該当するとして「傷病手当金」の支払い判決を下したのです。

愛護精神が根付いているイタリアでも、これは初めての事例となりました。

勝訴の根拠は動物愛護の法律

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『イタリア反生体解剖連盟(LAV)』の弁護団は、イタリア刑法の「動物の遺棄による苦しみを与えた者に1年の禁固刑または最大1万ユーロ(約132万円)を科す」という規定を主張の根拠としました。

確かに、もし女性が仕事を優先し、愛犬の病気を放置したまま手術も受けさせていなかったら、この法律に抵触し罰金が科せられるでしょう。

この論法は日本でも通用しそうな気がしますが、今の日本ではさすがに「ペットを面倒看るために傷病手当金を支給してほしい」と裁判を起こす人も、情熱を持ってサポートする弁護士もいないのではないでしょうか。

『イタリア反生体解剖連盟(LAV)』のジャンルカ・フェリチェッティ理事長はこの判決を受けて、次のように語っています。

「金銭的な利益や労働力のために飼われているのではない動物は、実質的に家族の一員であると認めることに向けた、非常に大きな一歩だ」

教員女性の愛犬の手術は無事成功したとのことです。

ペットに優しい会社はたくさんある!

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筆者が以前勤めていた会社は、代表以下役職が大の犬好きということもあり、「犬の看病」や「出産・葬儀」などで休むことは何の問題もありませんでした。

さらに、年次有給休暇を使う必要もなければ月給を差し引かれることもなく、お見舞金やお祝い金が支給されるほど、ペットの飼い主に優しい会社でした。

その分、時間内の仕事を真面目にやっているか、結果を出しているか、と実力主義の会社だっただけに、きっちり監視カメラで監督されていましたが!

それはさておき、日本でもペットに優しい企業は結構あります。

例えば、珈琲のメーカーとして有名な『ネスレ』はペット同伴OKですし、ペット用品販売などを手掛ける『UGペット』は託児所ならぬ託犬所まで用意しています。

ほかにも、ペットフード「ペディグリー」で有名なマースの日本オフィス『マースジャパンリミテッド』も、ペット同伴が可能です。

こうした大きな企業だけでなく町の小さな会社なら、ペットを同伴して出勤しても良いと許可してくれるところもあります。

海外企業ではGoogle、Amazonを始め、ペット同伴はもはや「優良企業の常識」へと移行中です。

Googleは「グーグルのイヌ科の友人への思いは自社の企業文化に必要不可欠な要素」と企業行動規範に規定しています。

Amazonは社員が犬を連れてきても困らないように外の水飲み場にも工夫を凝らし、ウンチの心配を減らすウンチポストも設置しています。

犬の看病で傷病手当金が支払われる会社があるか、日本と海外を調べてみましたが、残念ながらわかりませんでした。

今回のイタリアの判決が全世界に広まれば、どれだけ和やかな職場になるか計り知れませんね。

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Tsunayoshi ひまわり
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