ボルゾイの外見の特徴: 走行性に優れ、均整のとれたスマートな体型

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ボルゾイは非常に特徴的な姿をした大型犬で、狩りをするために作り出された美しい流線型のボディを持っています。四肢が長く、顔は細く小さいため風の抵抗も少ないとされています。耳は小さく、頭蓋骨に沿うように寝ています。

平均的な体高はメスが66cm以上、オスが71cm以上、体重はメスが26~40kg、オスが35~48cm。

絹糸状のつややかで長い被毛は、ややウェーブがかっているものやまっすぐなものが入り混じっています。シルキーなオーバーコートの下には、柔らかなアンダーコートが生えており原産地域の寒さから身を守ってきました。

カラーはグレー、ブラック、レッド、ゴールド、ホワイトなどさまざまで、模様も単色やホワイト&タン、ブリンドルなど多岐に渡ります。ホワイトが入っていることが多いとされています。

ボルゾイの歴史


ボルゾイの原産国はロシア。ロシア貴族の間でオオカミ狩りが流行した時に「ロシアン・ウルフ・ハウンド」という名で呼ばれ非常に重宝されてきました。

元は人間をオオカミから守るために作り出された犬種で、サルーキやグレイハウンド、ロシアの牧羊犬などを掛け合わされたと言われています。

オオカミよりも足が速く、2~3頭でグループを作り視覚でオオカミを探し出し追いかけるというハンティングが行われていたのです。オオカミを捕まえ、足で押さえつけて放さないという優れた狩猟能力を持ち、公爵や貴族の間では愛好家が多かったと言われています。

ボルゾイの狩猟能力は、「襲い掛かって食い殺す」というタイプのものではなくあくまで「捕らえる」ということがメインであったため、貴族の遊びでもあったオオカミ狩りの時は、捕らえた後そのまま逃がすことも多かったそうです。

歴史は深く、14~15世紀頃から狩りの大会や遊びが行われてきたと考えられており「ロシアン・ウルフ・ハウンド」もその当時からいたとされています。

はっきりとこの犬種について資料として残されているのは17世紀頃からのものとなっています。当時のボルゾイは7タイプに分けられており、現在のボルゾイにもっとも近いのはニコライ・ニコラエヴィチ大公が所有、育種に努めていた「パキーノ」という種類です。この種がアメリカに渡り、世界的に知られるようになりました。

1917年のロシア革命時には、貴族社会が崩壊し、貴族らとともに多くのボルゾイも追放・処分されてしまったという歴史を持ちます。

しかしながら、その時点ですでに海外にも渡っていたため、アメリカを中心に繁殖が続けられ現在まで人気犬種として永らえてきました。「ロシアン・ウルフハウンド」から「ボルゾイ」に名前が変更されたのは1936年のことでロシア語で「俊敏」という意味を持っています。

ドッグスポーツが盛んなイギリスやアメリカでは絶大な人気を誇り、疑似餌を負わせるスポーツ「ルアーコーシング」の世界では高い狩猟能力を見せつけています。

他にもその独特のスタイルや醸し出す雰囲気から、映画や雑誌などに多く登場しモデルとしても人気の犬種です。

ボルゾイの性格: 独立心旺盛で大らか、ひょうきんな一面も

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ボルゾイは基本的にとても温和で従順、物静かな性格をしています。

狩りの時にもあくまで冷静に、淡々と獲物を探し、追跡本能にスイッチが入った瞬間に熱くなるようなタイプです。コンパニオンドッグとして長年親しまれる中で、狩猟本能を抑えてその穏やかさが残されてきたと考えられています。

独立心が強く誰にでも友好的なわけではありませんが、警戒心や攻撃性が強く出るタイプでもないので比較的誰とでも問題なく接することができます。子供とも適度に遊ぶことができるタイプ。

遊びや愛情に対する要求はそれほど高くなく、飼い主と同じ室内でそっと静かに過ごすことを好むような犬種です。やや気まぐれな面もあり、急に遊びたがったり、すぐに飽きてしまったり、頑固に動かなかったり、ということもあるため初心者には接し方がむずかしい犬種でもあります。

飼い主や慣れ親しんだ人に対しては思いっきり甘えたり、ひょうきんな顔を見せることもあり、時たま見せるそんな姿が魅力のひとつと言われています。

ボルゾイの寿命はどれくらい?


平均的な寿命は10~12年程度。

寿命についてはもちろん個体差が大きいため、あくまで参考程度ですが、ボルゾイは大型犬のため、成長がゆっくりで老化が早いという特徴を持っています。

特に体力が充実する青年期はあまり長くありませんが、その時はたっぷりの運動をさせてあげるようにしましょう。

ボルゾイの気をつけるべき病気

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ボルゾイで起こりやすい病気として考えられるのは胃捻転や熱中症です。

胸の深い大型犬には多い胃捻転ですが、大量の水や食べ物を一度に与えない、食事の前後30分は走らせない、食事を与える時に頭が下がりすぎないように高さを作る、などいくつか予防措置も考えられます。胃捻転は急激に症状が進み、最悪の場合内臓の壊死や死亡につながるものなので、できるだけ予防・対策を取るようにしましょう。

また、寒い地域で生まれた犬種のため寒さに強く暑さに弱い特徴を持っています。冬はそれほど気をつける点がありませんが、夏は暑さや湿度に注意して熱中症にならないようにしましょう。

他には皮膚が弱い傾向にもあるので、皮膚疾患や外耳炎にもなりやすいとされています。日頃からこまめなケアとチェックを心がけましょう。

ボルゾイの飼い方や向いている家庭


ボルゾイはとても穏やかで無駄吠えなどがなく、静かな環境でも飼いやすい犬種とされています。

しかし大型犬であること、元は狩猟犬でありある程度運動量が必要であることなどを考えると、走り回ったり遊びに連れ出すことができる環境、家庭である必要があります。

その本能や能力を存分に発揮させるためにも「ルアーコーシング」やレースなどハウンド系の犬種に合ったドッグスポーツに取り組むこともおすすめです。

全体的には攻撃性が低い方の犬種なので、子供がいる家庭でも問題なく飼うことができるでしょう。ただし、とても遊び好きというわけではないので、犬とのふれあいや遊びをたっぷりと楽しみたいという人にはやや物足りないかもしれません。

また、独立性の高い狩猟犬でありナイーブで気難しい一面も持っているため、ある程度しつけやトレーニングの技術が必要とされているため、犬に慣れている人でなければ扱いに困ることが出てくるかもしれません。

飼い始めたらできるだけ早くから、訓練士やドッグトレーナーとともにしつけに取り組むようにしましょう。

優れた能力が垣間見えるボルゾイ動画

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とにかくかっこいい!!走る姿が美しい!!

優雅で瞬発力に満ちたボルゾイの走行能力が発揮されているコーシングレースの動画です♪

ボルゾイの魅力と特徴まとめ


均整美に優れた立ち姿や華麗な走る姿を見せてくれ、性格は温厚でやさしいボルゾイ。

家では猫のような気まぐれさを持ち合わせつつ落ち着いて過ごし、外に出ればあふれんばかりの身体能力を発揮するこの犬種は、大型犬を飼える環境であればとても楽しいドッグライフの相棒になってくれるでしょう。

狩猟本能を強く持つ大型犬のため、しっかりとしたしつけは必要ですがドッグスポーツなどを含めそれも楽しみのひとつと考えられる人にはおすすめです。

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