自ら保護を訴え出た母犬

引用の出典元:www.thedodo.com

その日、プエルトリコの海岸で動物保護スタッフのクリスティーナさんたちは、ある迷子犬の捜索をしていました。

しかし、目的の迷子犬は見つからずスタッフが車に集まっていたところ、ふと見ると1匹の母犬が近寄って来るではありませんか。

ブリンドルの被毛はかなり汚れており、体も痩せていました。クリスティーナさんは、お乳の垂れ下がった犬を見て、おそらく近くに子犬がいるに違いないと確信します。

母犬の顔は穏やかで、文字通り笑顔でスタッフに微笑みかけました。「私を助けるためにここに来たの?」と、語りかけているようだったと言います。

スタッフを子犬の元に誘導する母犬

引用の出典元:www.thedodo.com

クリスティーナさんは"リース"と名付けた痩せた母犬に、まずは食べ物を与えました。少しだけ空腹が満たされたところで、母犬に話しかけます。

「リース、あなたの赤ちゃんたちはどこにいるの?私たちに教えてくれないかしら」

ご飯を食べ終わったリースはその言葉を理解したかのように、リードを首に付けることを嫌がらず、クリスティーナさんたちを誘導し始めました。

母犬とともにしばらく歩いて行くと、地面に置かれた大きなコンテナの前でリースは立ち止まります。しかし、クリスティーナさんは不吉な臭いを感じました。

「このニオイは、きっと子犬が死んでしまったのね」と、悲しい気持ちをこらえてコンテナの下を覗き込んだクリスティーナさんが目にしたのは…。

心配そうに見守る母犬の想い

引用の出典元:www.thedodo.com

不吉な予感は的中していました。コンテナの下には、死んでしまった子犬2匹と弱々しく生きている2匹の子犬がいたのです。

生きていた子犬はコンテナの奥のほうにいたため、スタッフたちはパイプを使って手前に寄せてから子犬を救出しました。

15分ほどで救助できましたが、その間、母犬のリースはずっと心配そうに様子を見ていたそうです。そして、子犬が出てきたとき、リースは嬉しそうに子犬のニオイをかぎました。

地面に座ったクリスティーナさんが救出した2匹の子犬をシートで包む際に、1匹を落としてしまいます。母犬はすばやく「大丈夫かしら!」と子犬に顔を寄せました。

人間を恐れない気持ちが命を救った

引用の出典元:www.thedodo.com

母犬と子犬2匹を病院で診断してもらった結果、リースは栄養不良で脱水を起こし、2週齢の子犬は危険なレベルの貧血状態にあることが判明します。

リースには輸血が行なわれ、致し方なく強い抗生物質が投与されました。獣医スタッフたちの愛とケアを受けて、母犬も子犬2匹も元気を取り戻します。

子犬には"パーカー"と"ポピー"と名付けられ、数カ月後にはアメリカ本土で養子になることが決まりました。

母犬が保護スタッフたちに勇気を出して近づいたことで、自分の命だけでなく大切な子どもたちの命を守ることができたのですね。

きっと今頃は、母犬のリースにも素敵な永遠の家族ができていることでしょう。

無料で動物保護団体を支援する

協力:NPOを無料で簡単に支援できる!gooddo

この記事についたタグ