恐ろしい竜巻に巻き込まれた町

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テキサス(Texas)州バン(Van)では、地元消防当局によると、10日夜の暴風雨で複数の住宅が全壊し、木々や電柱が倒れた。

出典:米南部で竜巻と暴風雨、5人死亡 写真18枚 国際ニュース:AFPBB News


2015年5月11日、アメリカ南部のアーカンソー州やテキサス州を巨大な竜巻が襲いました。いずれの地域でも死亡者が出るなど、多くの被害が発生したのはいうまでもありません。

テキサス州のバンという町では夫婦二人が死亡し、8人が行方不明となる大惨事でした。多くの建物の残骸の中から、一匹のグレートピレニーズが生きて発見されました。この犬は亡くなった夫婦二人の飼い犬だったのです。

グレートピレニーズは推定8歳のメスでした。発見当時は鼓膜が破れ頭部には打撲による怪我が見られました。そこまでのダメージを追いながらも命が助かったのは、飼い主が彼女を抱きかかえるようにして守っていたからだったのです。

自分の命に換えてでも守りたい命がある!

引用の出典元:www.thedenverchannel.com

飼い主は現役を引退した警察官のデビッド・タプリーさんと妻のブレンダさんでした。町の人からも好かれる素敵なご夫婦だったこともあり、寄り添うようにして亡くなっていた二人の死は、町の人々に深い悲しみを与えました。

想像もつかない恐怖の中で、自分の命に換えてでも守りたいと、必死に愛犬を抱きしめ続けていたのですね。果たしてとっさの際に自分も同じ行動を取れるだろうか?と自問自答せずにはいられません。

日頃から市民の命を守る警察官ではありましが、これはまさに愛するわが子を守る本能だったのかもしれません。愛犬を必死に守ろうとしたデビッドさんとブレンダさんのご冥福を祈るばかりです。

里親が現れエマと命名される

引用の出典元:abcnews.go.com

ミシェルさんは、体も心も傷ついたこの犬を癒してあげたいと望んだのです。犬は推定8歳くらいだということしか分からず、ミシェルさんは「エマ」という名前を付けました。

出典:竜巻で死亡した飼い主の腕の中には犬が・・・「大切にするから信頼してほしい」第2の犬生を歩み始めた犬に涙が止まらない - Spotlight (スポットライト)


飼い主の深い愛で奇跡的に救われたグレートピレニーズは、すぐに同じテキサス州に住むミシェル・ショックレーさんによって引き取られることになりました。

体も心も傷ついた犬の飼い主として名乗りを上げたミシェルさんは、亡くなった飼い主への敬意を払い、彼女の生存日を新しい誕生日としました。

「エマ」と名付けられた奇跡の犬は、こうして第二の犬生を一歩ずつ歩むことになるのです。

犬のASDやPTSDについて考える

引用の出典元:www.flickr.com

ミシェルさんの家族となったエマは、当初は心に傷を負っていることは明らかでした。それでも日々ミシェルさんから名前を呼ばれ可愛がられていくうちに、しっぽを振り反応ができるようになっていったそうです。

こういった強いストレスを受けた犬は、人間のASD(急性ストレス障害)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)とよく似た症状を呈することがわかっています。

日本では阪神淡路大震災や東北地方太平洋沖地震の際に保護された犬達が、ちょっとした揺れや物音に過敏に反応したり、パニックを起こしたりすることがありました。

もし、何らかの理由で犬のストレスによる不安行動が見られたら、すぐに犬の近くに行ってあげ、優しく犬の体を撫でながら声掛けして落ち着かせます。ASDやPTSDの症状が出始めたら、何度でも同じように接してあげましょう。

今回のような災害以外でも、例えば犬が階段から落ちた恐怖が記憶に残っている場合や、散歩中に他の犬に噛まれた場合もPTSDを引き起こすといわれています。

こんな時も、その場所はあえて避ける、犬が大丈夫そうなら近くまで行って優しく語りかける、といったサポートが有益です。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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