糖尿病アラート犬とは?

引用の出典元:barkpost.com

『糖尿病アラート犬』とは、優れた嗅覚で人間の血糖値の変化をキャッチできるよう、専門の訓練を受けた介助犬です。アメリカで、子どもの糖尿病患者の異変をいち早く周囲に知らせるために活躍しています。

アラート犬は、患者の血糖値に異変が現れると、患者の腕や足を揺すって反応があるかどうか確認します。反応があれば、冷蔵庫内から糖分を含むジュースを持って来るよう訓練され、反応がなければ、周囲の人に吠えて知らせるのが仕事です。

もし、誰もいない場合は電話の受話器を外した後、あらかじめ設置してある緊急通報パッドを叩いて救急車を呼ぶことまで訓練されているのです。

米国で行われている「リッチモンド糖尿病アラート犬育成プログラム」(Richmond Diabetic Alert Dog Program)は、嗅覚の優れた犬の特性を、小児糖尿病患者の医療に役立てようという試みだ。

1型糖尿病は、免疫機能が自分の体に対して働いてしまう自己免疫疾患などが原因で、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が破壊されて発病するタイプの糖尿病。米国で1型糖尿病が糖尿病全体に占める割合は約5%。

小児・若年期に1型糖尿病を発病することが多く、体外からインスリンを補わないと生命を維持できない「インスリン依存状態」になるので、インスリン療法が欠かせない。

インスリンや薬物療法を行っている人で、薬の作用が強く現れると、血糖値が正常範囲より低下する「低血糖」におちいることがある。

砂糖やブドウ糖などの糖分を口にすると血糖値は上昇し回復するが、意識障害や昏睡に陥っている場合は周囲の的確な対処が必要となる。

出典:低血糖を感知して知らせる「糖尿病アラート犬」 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

命綱の役割を持つ糖尿病アラート犬

引用の出典元:barkpost.com

アメリカ、ユタ州に暮らすサディちゃんは、生まれ持ったダウン症と1型糖尿病を抱えており、低血糖に陥れば意識障害を起こし命の危険を伴うため、両親は片時も目が離せない状態です。

そんな家族は『糖尿病アラート犬』の存在を知り、迎え入れることを決めました。しかし、この介助犬を迎えるには医療保険の適用はなく2万ドル(約200万円)もかかるため、親族や友人、地域コミュニティで寄付を募って費用を捻出しなければなりませんでした。

糖尿病アラート犬が来てからというもの、サディちゃんは安心して一人で眠れるようになり、両親も活発になっていくサディちゃんを見て、この犬を迎えて良かったと実感する日々を過ごせるようになりました。

糖尿病アラート犬はサディちゃんの様子に異変がないか見守り続け、まるで兄妹のように互いを信頼しあっています。

サディちゃんにとっても家族にとっても、糖尿病アラート犬はまさに命綱のような存在となっていくのです。

学校内で危険な状況に!

引用の出典元:barkpost.com

サディちゃんは、病気を抱えながらも学校生活を楽しんでいます。実は、学校内では糖尿病アラート犬と過ごすことができないため、先生方が常にサディちゃんの状態をチェックしてくれていました。

糖尿病アラート犬は、学校からサディちゃんが帰ってくるまの間、家でお母さんとお留守番をするのが日課です。

そんなある日、突然、糖尿病アラート犬が落ち着きなくウロウロし始め、お母さんに吠えるサインを見せます。さらにお母さんの腕を鼻先でツンツン突っついて異変をお知らせするのです。

お母さんは、「普段からおとなしいこの子がいったいなぜサインを?サディは学校に行っているのに。」と不思議に思いました。

しかし、明らかに糖尿病アラート犬は、サディちゃんの血糖値に変化があるお知らせをしているのです。

感知能力は2人の絆が高めた!?

引用の出典元:barkpost.com

サディちゃんの学校までは、実に8キロ。「こんなに遠い距離で気が付くはずはないわ。」とお母さんは思うのですが、あまりにも落ち着かない様子の介助犬を見て、念のため学校に連絡を入れてみることに。

サディちゃんの状態を把握している先生が言うには、30分前に血糖値を計ったばかりで正常値だったとのこと。しかし、お母さんはアラート犬の不思議な行動を話し、再度血糖値を計ってほしいと伝えます。

すぐに先生が計ってみると、なんとサディちゃんの血糖値は100を下回り、このまま気が付かなければ危うく意識を失って倒れるところでした。

先生の手によって血糖値を上げるための処置が施され、サディちゃんは意識障害や昏睡状態といった大事に至らずに済んだのです。

8キロも離れた場所にいる患者の血糖値まで感知できた糖尿病アラート犬。その能力は、サディちゃんとの絆によって著しく高まったのかもしれません。

日本にもサディちゃんと同じように1型糖尿病の発作に不安を抱く患者さんがいます。年間発症率は10万人に1~2人という決して少なくない発症率です。糖尿病アラート犬が日本でも活躍する日が早く来るといいですね。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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