寒空の下捨てられた老犬

引用の出典元:metro.co.uk

イギリスのグラム州であまりにも悲しい出来事が起きてしまいます。事の発端は、身勝手な飼い主が犬を捨てたことでした。

1月の朝、ハートリプールの電柱に縛られたジャーマンシェパード系の犬が発見されます。発見者はすぐにクリーブランド警察に連絡を入れました。

警官が現地に到着したとき、老いた犬は激しく吠えており、とても人間が近寄れる状態ではなかったと言います。

警察は、間違いなく犬は捨てられたと判断し、Facebook上で飼い主の調査をしていることを発表し、もしこの犬を知っている住人がいたら直ちに通報するよう促しました。

さらに、犬があまりにも攻撃的な様子で危険が伴うことから、住人には近づかないよう呼び掛けました。

攻撃性を増すばかりの犬

警察はRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)に協力を要請し、懸命に飼い主につながる手掛かりがないか奔走しました。

しかし、数時間経っても、いつ老犬が遺棄されたのか、飼い主は誰なのかといった情報がまったく掴めません。

その間も、縛り付けられたままの老犬が雪の中で激しく威嚇しています。

現地に到着した獣医は鎮静剤を打とうとしますが、犬は歯をむき出して近づくことさえできません。このまま犬が街中に逃げ出せば、危害を加えかねない様相です。

時間と共に老犬の攻撃性は増幅するばかり。獣医は、仮に無事に保護できたとしても、これほどまでに攻撃性の高い犬は譲渡することは不可能であり、安楽死になる可能性が高いと判断します。

誰も望まない悲しい結末に怒りの声も

引用の出典元:metro.co.uk

警察とRSPCAは、苦渋の選択を取らざるを得ませんでした。それは誰も望んでいない「犬の射殺」だったのです。

老犬の発見から6時間後のことでした。

今回の決断についてRSPCAは、警察主導の事件であるものの、各機関に関係のない独立した獣医など専門家たちとの協議による決断だと発表します。

そして、犬を遺棄するというあってはならない行為を非難し、誰も望まない悲しい結末になってしまったことの辛さを語りました。

しかし、SNS上では警察やRSPCAに対しての怒りの声が殺到します。

「チャンスを与えられることなく射殺するとは酷すぎる」

「寒い中捨てられた挙句、射殺されるなんてあまりにも可哀想」

「恐怖心でいっぱいなのだから、攻撃的になっても当然なのではないか」

「せめて麻酔銃で安全な場所に連れて行くことはできたはず」

この出来事を受けて住人の間では、『今後同じような遺棄事件が起きた際に、犬が射殺されないように』といった主旨の署名運動が始まりました。

署名は世界中から寄せられ、実に11万人以上もの署名が集まっています。

老犬を遺棄するという、冷酷極まりない飼い主の行動は、あまりにも悲しい結末を生んでしまいました。

今はただ、無念な想いと寂しさを抱えて亡くなったであろう老犬の冥福を祈るばかりです。

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