大ケガを負った子犬にいったい何が起きたのか

引用の出典元:www.thedodo.com

この忌まわしい事件は、地中海の東に面した国・レバノンの首都、ベイルート郊外の村で起きました。

その日、動物保護団体『アニマル・レバノン』のボランティア女性、アマル・アンダリさんと友人は、困っている犬がいないかベイルート郊外の村に向かって車を走らせていました。

子犬を発見した友人はアマルさんに車を減速するよう伝えます。車から降りた2人は、子犬が頭に大ケガをしていることに気が付きました。

まだ2カ月程度と思われるメスの子犬に声を掛けると、少し怖がっている様子を見せたものの、子犬は尻尾を振りながら近づいてきます。

2人は、何か重大な危険にさらされた子犬にゆっくりと水を与えました。

通りかかった地元住民に、この犬がなぜこんな大ケガを負っているのかを尋ねると、「何も知らない。他の犬にでもやられたんじゃないだろうか」という情報しか得られませんでした。

しかし、アマルさんは「この子犬の傷は犬に攻撃されたものではない」と、直感知していたのです。

何十回も射撃されていたことが判明

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アマルさんたちは子犬を抱き上げて車に乗せ、ベイルートの動物病院へと連れて行きました。そして、獣医師からレントゲン写真を見せられた2人は酷すぎる真実に驚愕します。

子犬の頭はもちろん、全身にエアガンで撃たれたと思われるペレット弾が無数に存在していたのです。これだけの数が撃ち込まれたということは、子犬が一度ならず何十回も射撃されたことを裏付けていました。

アマルさんによると、このような残酷な手口で射殺される犬がレバノンには数多くいるのだそうです。アマルさんは、おそらく10代の若者が遊び半分で射撃したのではないかと推測しています。

数多くの犬が犠牲になるほど人々の神経は病んでしまっているのでしょうか…。自分がどんな状況にあろうとも、不満のはけ口を弱い生き物にぶちまけることは、決して許されない行為です。

生存確率25%を乗り越えて

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獣医師は、子犬の体に残されたペレットの位置が体表近くだったため、外科的手術で取り出さないことにしました。しかし、定期的な傷の治療と抗生物質を服用する必要があると診断します。

ペレットの素材がのちに溶ける素材なのか、それとも数が多すぎるため体への負担が大きいと判断したのかには触れていませんが、さらに重大な危機が子犬には迫っていました。

"ボンドック"と名付けられた子犬の片目は撃たれており、完全に失明していたのです。しかも、治療しなければ生命を脅かすウィルス性疾患の「パルボウィルス」にもかかっていました。

獣医師からは、「ボンドックが助かる確率は25%程度だ」と2人は告げられます。命の危機を知ってか知らずか、ボンドックは生きるために懸命にご飯を食べました。

そんな子犬を見たアマルさんは「彼女は生きたいと願っています。私もそれを信じているのです」と、子犬の命が消えないよう、ボンドックを励ましました。

4日間は目が離せないほど重篤でしたが、ボンドックの魂は生きることを選択したのです。1週間後に退院したボンドックは今、2人の愛情をたっぷり受けながら元気一杯の日々を過ごしています。

ボンドックは他の2匹の子犬ともよく遊び、ときどき迷惑をかけるほどエネルギーが有り余っているのだそうです。その無邪気に遊ぶ姿は、過去に恐ろしい経験をしたことを微塵も感じさせません。

アニマル・レバノンでは、元気になったボンドックに、レバノン以外の国で永遠の家族を見つけてあげたいと考えています。

犬を守るには人間は争いを止めなければいけない

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シリアの西に位置するレバノンは、シリア内戦による難民流入や経済疲弊問題、2016年10月までの2年5カ月にも渡る大統領不在時期があったなど、不安定な国内情勢が続いています。

銃声の音が聞こえる中で暮らしている国民たちは、様々な不安や不満を抱えている状態です。今回の悲惨な事件からは、国の不安定さは人の優しさや、弱き立場の動物を愛する心さえも奪ってしまうことがわかります。

犬たちが平和に暮らせるためには、まず私たち人間が争うことを止め、不安も不満もない愛に満ちた世界を作るしかないのだ、と深く考えさせられました。

どうかボンドックが幸せなセカンドチャンスを掴めるよう、心から祈っています。

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