犬を助けるためのモチベーションは?

引用の出典元:barkpost.com

犬や動物の殺処分が行われているということを知っていても、それを救うためにはどうしたらいいのか、実際に行動に移せる人は少ないと思います。

元米兵のシュテフェン・ボールドウィンさんは、自分から活動を始めた数少ない一人です。腕にはタトゥーがびっしり入っていて少しやんちゃな感じもするその姿からは想像できないほど真面目なボールドウィンさん。カリフォルニア州にあるホームレス救済センター内の動物保護施設で管理役員を務めています。

その時々で必要に応じて活動できるようにと、動物虐待のためのNPOを自ら創設してディレクターとして活動しています。彼は情熱的で冷静かつ人に気を遣える人でもあります。その原動力となっているのが彼の息子の存在でした。

「私が仕事のためのインスピレーションとモチベーションを毎日保てるのは、息子がいつも僕を呼んで「今日は何の動物を助けるのか」と聞いてくるからです。彼に何かを答えられるようにしておかなければと思っています」とボールドウィンさん。動物保護に向き合うだけではなく、息子さんのためにも保護活動に真剣に取り組んでいるのです。

犬と人が共存するためにできること

引用の出典元:barkpost.com

ボールドウィンさんは、動物が直面しているひどい状況を見たときに、嘆いたり考えたりはしません。すぐに救済するための方法を考えて、さまざまな取り組みを始めてきました。その一例を紹介しましょう。

1. オハイオ州ではビット・ブル・テリアタイプの犬に対しての差別がひどい状況だったので、オハイオの地元の人たちと共同でピットブルの差別に対する政治活動委員会を立ち上げて活動を始めました。

2. 犬に噛まれてケガをしてしまう人の多くは幼い子どもたち。犠牲になる子どもたちを少しでも減らしたい思いで、子どもたちのために犬から身を守るための安全学習教室を始めました。5人だけのクラスや2日間に渡って1000人の子どもたちを教える教室などを実施しました。

3. オハイオ州の農村部では、動物虐待防止を担当する人材が不足していたので、彼は虐待防止のためのサポートを提供する非営利団体を地域社会のために無償で設立し、サポートを行いました。

4. ボールドウィンさんは、警察に射殺された犬の数があまりに多いのを懸念していました。誰もこの問題に取り組んでいなかったので自分で始めることにしました。彼は、総合格闘技の元選手のゴードン・シェルさんと共同で地元警察のためのトレーニングプログラムを開発しました。ゴードンさんは人間が犬を殺さなくてすむための対処法として、犬が良くするボディランゲージを地元の警察官たちに教えたのです。ゴードンさんが飼っていた犬の「チェスティ」もこのトレーニングプログラムを支える存在でした。なぜなら、チェスティはゴードンさんが浮浪者として生活していた2012年に警察官に射殺されたからです。その悲しみをバネにゴードンさんは活動をしています。

5. ボールドウィンさんは動物保護施設でたくさんの犬が殺されていくのを目の当たりにしてきました。だから、彼は保護施設と協力して、スキルや対処法を学ぶ場を提供しながら犬たちを育成して飼い主を探す活動を個人的に始めました。


ひとつひとつの活動が、犬たちを思い、犬と人が共存できるように考えられたものです。ボールドウィンさんの活動に多くの人が感銘を受けました。

献身的な活動が犬たちを助けた!

引用の出典元:barkpost.com

ボールドウィンさんには、犬を魔法のように扱う能力があります。犬とのコミュニケーションを図るうえで大事なのは、他の犬を気にすることなく、犬の心を解放して安心感をもってもらうこと。

これは、犬への献身的な気持ちと忍耐力が必要な大変な仕事です。特に、エネルギーが有り余っている若いピット・ブル・テリアタイプの犬ならより大変なことなんです。

ボールドウィンさんが犬をうまく扱える秘密は、問題のある犬たちと毎日グラウンドでコミュニケーションを取ること。ゆっくりゆっくり時間かけて、犬たちとの関係を築き上げていきます。いつ里親が引き取ってもいいようにゆっくりと彼の仲間にしていきます。

「この方法は驚異的な成功を見せました!この3年間で殺処分から250匹もの犬たちを助けることが出来たんです。この250匹のうちなんらかのトラブルで安楽死しなければならなかった犬はたったの3匹でした」とボールドウィンさん。彼の献身的な活動が多くの犬の命を助けることになりました。

ボールドウィンさんは、ある日の夜にホームレスが犬を使ってお金を集めているのを見かけました。オハイオ州の冬の凍てつく寒さの中、犬が寄付を募るための缶を口にくわえて座っています。彼はホームレスにどこか暖かい場所はないのか?と聞きました。ホームレスは、車の解体場が暖かい寝床だと答えます。ヴィンセントと名乗ったホームレスは、以前はフォークリストオペレーターの仕事をしていましたが、職を失ってしまったということでした。愛犬のブルーノと共にホームレスになった彼ですが、ブルーノの世話は良くしている様子を伺い知ることができました。

ボールドウィンさんはこの出来事をFacebookに掲載して、ヴィンセントさんと犬が新しい人生を取り戻すことができるように寄付を呼びかけました。ヴィンセントさんはホームレスのサポートを提供しているホープセンターに入ることになりました。ブルーノには獣医の診察やフィラリア予防、ドッグフードの提供ができるように募金活動のページをつくり公開しました。多くの人たちから募金があつまりブルーノも助けることができたのです。

ボールドウィンさんの魅力は、犬と犬を取り巻く人たちに対して何が必要かを判断して対処法を提供することができることです。周りの人たちからの評判も上々。彼は本当に思いやりと優しい心を持って取り組んでいるのです。周りの人たちも彼の事を慕い、時には助けあいながら活動に取り組んでいます。彼が援助を欲しいと言えば、喜んで助けてくれる人たちが大勢いるからこそさまざまな活動を始めることができるのです。

ボールドウィンさんのように人のため、犬のために役立てるアイディアと行動力、リーダーシップを持った人材が犬たちを救ってくれるんですね。

日本でも殺処分ゼロを目指して!

日本でも殺処分ゼロを目指した活動があります!

「TOKYO ZERO」キャンペーンは、東京オリンピックが開催される2020年までに東京の犬や猫の殺処分ゼロを目指す活動です。3つの目標を掲げています。

ペット産業の適正化を図るために「8週齢規制」を実現する


生後56日未満の子犬を親から引き離すと精神的外傷を負いやすくなり、無駄吠えや噛みつきなどの問題行動が増えます。扱いにくくなった犬は、飼い主に捨てられることも多くなります。予防策として子犬を8週目の月齢を迎えるまでは、親から離さないという規制をつくって動物福祉の向上を目指します。


捨てられた犬や猫のために「動物愛護センター」と「ティアハイム」をつくる


2012年には約17万匹の犬と猫が全国で殺処分されました。動物の殺処分のために使われるお金は多額の税金です。これを「動物愛護センター」やドイツの保護施設「ティアハイム」に使って、殺処分を減らす活動です。


保護犬や保護猫との出会いを広める


毎日約700匹の犬や猫たちが殺処分されています。少しでも出会いを増やして保護犬や保護猫の譲渡率を上げていこうという活動です。

参照:TOKYO ZERO

同キャンペーンではサポーターや寄付も受け付けています。殺処分になる前の犬や猫たちを救えるのは人しかいないのです。みんなで支え合っていきたいですよね。

無料で動物保護団体を支援する

協力:NPOを無料で簡単に支援できる!gooddo

この記事を書いたライター

Tsunayoshi Natsumi
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