60頭の命を奪った放火事件

引用の出典元:www.manchestereveningnews.co.uk

2014年9月12日夜7時ごろ、イングランド北部マンチェスター郊外に位置するマンチェスター・ドッグス・ホームで火災が起こりました。

火はあっというまに犬舎を焼き尽くし150頭が無事救出されたものの、60頭の尊い命が奪われるという悲しい結末となりました。

容疑者は15歳の少年で、半年ほど前に犬にかまれたことがもとで犬嫌いになり、センターの放火を思いついたという非常に身勝手な理由。

調査が続けられたものの決定的な証拠が得られずその後彼は不起訴処分で釈放されました。

しかしネット上では、少年の実名・写真が流出し、動物愛護団体も写真つきで彼を公的に非難、殺害予告などもSNSに多数寄せられたことから警察が少年の家族に引越しを促すほどの事態に発展しました。

救出された150頭の行方

引用の出典元:www.theguardian.com

まず、センターが最初にしなければならなかったことは、生き残った150頭の犬たちの新しい保護先を見つけることでした。

火事で負傷した犬たちを除くそのほとんどがチェシャーに位置する姉妹保護センターに搬送されました。

通常は面接や家庭訪問など幾重にもわたる審査をパスしてから実際に2週間一緒に暮らしてみて、その後晴れて飼い主となれるのですが、事態が事態なので、これらの犬のために特別処置がとられました。

センターが早急に新しい飼い主を見つけるためのオープンデーを設けると何百人もの人が訪れ、数日後には1頭を残してすべての犬が新しい家族のもとへ引き取られていきました。

イギリス人のチャリティー精神はここにも

引用の出典元:www.manchestereveningnews.co.uk

センターには犬を引き取ることができない人たちからも「何かしなくてはいられない」と毛布やドッグフード、犬のおもちゃ、支援金などが次々と届けられ道路は渋滞、寄付品の仮設集荷センターが設けられるほどに。

ネット上ではさまざまな個人や団体が寄付金集めを開始し、ツィッター上ではドッグ・セルフィー(犬の自撮り)が次々とアップされました。

また愛犬家で知られる音楽プロデューサー、サイモン・カウェルは自身で5万ポンド(2016年3月現在約800万円)の寄付をしました。

マンチェスター・イブニング・ニュースが開設した募金アカウントにはわずか1日で100万ポンド(1億6000万ポンド)の寄付金が寄せられそうして集められた寄付金の総額は200万ポンド(3億2000万円)に到達しました。

火事を無事生き延びた犬たちは現在新しい家族と幸せに暮らしていますが、恵まれない犬たちはまだまだたくさんいます。

人々の善意の寄付金により実現可能となったマンチェスター・ドッグス・ホームの新しい犬舎の完成も間近となりました。

動物愛護大国と称されるイギリス、この一件で私たちイギリス国民はまさにその名に値すると誇らしく思えたのです。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi 森野万弥
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